化成品事業部 PLASTIC
PRODUCTS

革新技術を両手に携え、
業界をリードする。

化成品事業部は、クリモトのなかで唯一、プラスチック製品の製造・販売を手がけています。FRP(繊維強化プラスチック)製品を主力とし、国内屈指の生産規模を確保。近年は脱炭素社会の実現など社会的要請に応える機会が増えており、大きな転機を迎えようとしています。

メーカーの技術やアイデアが試されるFRP製品

クリモトの化成品事業部がスタートしたのは、高度経済成長期が終焉を迎えつつある1971年のこと。新素材を使ったFRP(繊維強化プラスチック)製品の本格的な製造に乗り出しました。一時はオイルショックのあおりを受けて伸び悩んだものの、電力会社からの受注増加に加え、下水、農業用水への販路も広がり事業基盤を固めていきました。それから半世紀近くが経過した現在、その裾野は電力会社や官公庁だけではなく高機能フィルム業界、道路会社、鉄道会社にまで広がっています。

FRPは、成形の自由度が高い素材です。それゆえに材料として利用する際は、メーカーの技術やアイデアが試されることに。化成品事業部がお客様の要望に寄り添えるのは、FRPに精通していることの現れ。その最たる例が事業部設立からのロングセラー「電力ケーブル保護用ポリコンFRP管」です。今でこそ定番製品になっていますが、もともとは電力会社の「コンクリート管に代わる管が欲しい」との声を受けて開発されたもの。その根底にあるのは、 “お客さまありき”の精神です。

「質」と「量」の両立にこめた、メーカーの矜持(きょうじ)

電力ケーブル保護管の技術を応用して開発されたのが、FRPと樹脂モルタルを複合したFRPM管です。主に水インフラに用いられ、国内最大口径のFRPM管にも対応しています。また、高性能フィルム用の巻き取り芯・FRPコアの需要が高まっており、海外にも展開しています。しかし、供給する立場にある以上、「質」だけではなく「量」を追求することも重要。その実現にあたっては湖東工場・滋賀工場が量産を担っており、国内屈指の生産量を誇ります。

これまでは顧客満足度の向上を最優先事項としてきましたが、昨今は社会的要請に応える機会も増えてきています。喫緊の課題ともいえるのが、橋梁の検査用に設置されている検査路の老朽化です。これまでは金属製の検査路が主流でしたが、重いため施工に時間がかかるうえ、腐食・劣化しやすいため別の素材で代替する流れが生まれています。その打開策として、化成品事業部では軽量で錆びないFPR検査路を開発。2020年から九州自動車道、常磐自動車道での導入がはじまり、ドライバー一人ひとりの安全を支える一助になっています。

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